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「縁側文化」でつながりを 文化
区内3事業所代表が企画
掲載号:2014年9月25日号
タウンニュース
(左から)坂本さん、後藤さん、柴田さん

 日本家屋にある「縁側」のように、人と人とがつながり合うきっかけの場をつくろうという「えんがわプロジェクト」が区内3事業所の代表により始まった。今後は各イベントに参加するなどし、活動の周知・拡大を図る。

 「以前は縁側で近所の人と会話をしたり、おばあちゃんが孫に知恵や大切な事を教えたりという文化があった」と話すのは、プロジェクトを立案した坂本写真スタジオ(戸塚町)の坂本貴光さん。縁側そのものが減り、どのようなものか知らない世代も出てきているなか、「縁側文化」を残し、伝承していきたいと思い立ったという。

 半年ほど前に近隣の仲間に協力を呼びかけ、企画に賛同したのが(株)春芳茶園(戸塚町)の後藤隆典さん、(有)朝日山陶芸(上柏尾町)の柴田陽子さん。9月12日には、善了寺(矢部町)の成田智信さんの協力により、1回目となる活動が実現した。当日は同寺院での講演会が始まる前に、坂本さんが企画の主旨を説明し、(株)春芳茶園提供のほうじ茶が(有)朝日山陶芸の茶器で来場者に振る舞われた。坂本さんは「イベントなどで座っている隣の席の知らない人とは、話さないことがきっと多いはず。『余計なお世話』かもしれないですが、昔ながらの『縁側のような友達づくり』や話のきっかけの場になれば」と話す。

 このプロジェクトは、「アートで町をつなぐ(仮称)」という活動が母体。コミュニケーションがとりやすい場や、障害のある人とそうでない人をつなぐ場など、目指すのは芸術や文化を通した、さまざまなきっかけづくりだ。

 今後はまず、区内で行われる予定のイベント主催者に企画を持ちかけ、イベントの参加者、来場者に「急須で入れたお茶を飲んでもらう」ところから始め、主旨への賛同者を増やしていきたいと話す。ゆくゆくは、初回の活動に協力した善了寺の本堂や茶室を拠点として活動していく予定。